【英語×転職 初級編08】英語スキルがあると年収が上がるって本当?(TOEIC400〜600向け)

英語×転職・キャリアアップ

英語スキルがあると年収が上がるって本当?(TOEIC400〜600向け)

結論:“傾向としてはYes。ただし職種・経験・市場状況で差が出る”
英語が使える人材は、①外資・グローバル案件へのアクセス、②求人市場の広がり(国内英語+海外/リモート)、③社内での役割拡張によって交渉力と報酬の選択肢が増えます。


📊 まずデータ:英語力と年収の相関は?

  • Daijob.com 2025年調査:企業スカウト対象の登録者で、英語「ビジネス以上」の平均年収は、国税庁データ比較で男性50代1.4倍(+261〜263万円)/女性50代1.9倍(+301〜303万円)と報告。年代・職種により差はあるが、概ね英語上級者ほど年収水準が高い傾向。
  • レアジョブ調査(英会話力×年収)CEFR B1(中級)以上A2以下より30代以上で平均年収が約100万円高い傾向。B2では4人に1人が年収1,000万円超という結果。※母集団は英語学習者。
  • 高年収×英語活用の求人:dodaの「英語を活かす・年収900万円〜」カテゴリーに公開求人が多数(時点169件表示の例)。→ 英語を前提とする高年収ポジションが一定数存在。

補足:Daijobの2025年調査では、一部世代(例:30代男性)で例外もあり、「役職・専門性」など非言語要素が年収に強く効くケースが示されています。英語だけで年収が自動的に上がるわけではありません。


🔍 なぜ年収が上がりやすいのか(仕組み)

  1. 市場が増える=交渉余地が増える:日本語のみ→国内×英語海外・外資・リモートと応募土俵が広がる(#009参照)。
  2. 英日バイリンガル人材は希少:大手エージェントのサーベイでも、スキル不足(人材需給ギャップ)が継続。希少スキルはオファー競争を生みやすい。
  3. “プレミアム”傾向:ロバート・ウォルターズのサーベイでは、英日バイリンガル×専門職に対し転職時に10〜15%上振れの提示が見られたという過去報告(分野によっては20〜25%)。※年次が古い点に注意。

💼 どのレベルで何が狙える?(初級〜中級の現実)

  • TOEIC400〜600×メール中心:外資バックオフィス/英語事務(翻訳ツール・テンプレ可の求人例あり)→まずは“英語使用の実績”を積み、市場②(国内×英語)にアクセス。
  • TOEIC500〜550×会話定型:国際線グランドスタッフなど、定型フレーズ中心+研修ありの職場も(応募目安を明示する募集例あり)。
  • TOEIC600〜:ホテル・観光の一部や、在宅CSのミーティング対応等で有利。

🧮 モデルケース:英語を使うと“いくら”変わる?

  • 例)国内一般事務 → 英語事務(同社/他社):内製グローバル対応を任されると評価が上がり、昇給・昇格や手当対象に。
  • 例)国内営業 → 海外営業・CS:コミッション設計や担当売上規模の拡大で年収レンジが上がる傾向(求人票でも高年収カテゴリに英語必須/歓迎が多い)。

⚠️ 誤解しがちなポイント

  • スコア=即・年収アップではない:実務での“英語で価値提供”が評価対象。
  • 市場要因が大きい:人材不足や採用競争が強い時期・領域ほど、英語×専門経験のプレミアムが出やすい。

🚀 90日で“英語→年収”に近づける実務アクション

  1. 30日目まで:英語レジュメ(JP/EN)&“英語でやった業務成果”を箇条書き化(数字・頻度・範囲で可視化)
  2. 60日目まで:英語メールテンプレ10本(問い合わせ・日程調整・要約・合意形成)を自作→日常運用
  3. 90日目まで:検索軸を「英語歓迎/translation tools allowed/remote/entry level」に拡張して応募→面談で英語×成果の言語化を反復

📣 公式サイトで求人を確認


🧭 まとめ

  • 統計・求人実例からも、英語スキルは年収アップ“しやすい”環境を作る(市場が広がる/交渉余地が増える)
  • ただし成果評価・職種・経験値の影響大。“英語×専門性”の掛け算で狙うのが近道
  • まずは国内×英語市場で実績→海外・外資・リモートへ拡張が現実的

📚 関連記事

【英語×転職 初級編07】英語ができると転職活動の選択肢が3倍になる理由(TOEIC400〜600向け)
英語ができると転職活動の選択肢が3倍になる理由(TOEIC400〜600向け)「英語ができると求人の幅が一気に広がる」──これは市場を以下の3つに分けて考えることで、理解しやすくなります: ① 日本語のみ市場(国内日系企業の求人) ② 国内...
【英語×転職 初級編06】日本にいながら英語を使う仕事TOP5(TOEIC400〜600向け)
日本にいながら英語を使う仕事TOP5(TOEIC400〜600向け)副業ではなく日本国内の“本業”で英語を使える仕事に絞ってご紹介。英語は初級〜中級でもOK/翻訳ツールやテンプレ活用可の職場も含みます。① 外資系企業のバックオフィス 仕事内...
【英語×転職 初級編014】英語が使えるメーカー系職種まとめ(TOEIC400〜600向け)
【英語×転職 初級編014】英語が使えるメーカー系職種まとめ(TOEIC400〜600向け)メーカー系は「読み書き中心の英語」から始めやすい職種が多めです。まずは定型メール・書類対応の領域で実務経験を作り、徐々に会話比重の高いポジションへス...

コメント

タイトルとURLをコピーしました