【中級英語文法005】仮定法マスター|仮定法過去・過去完了&if以外の仮定表現
仮定法は、現実とは異なる状況や可能性を表現する時制パターンです。ビジネス英語では、提案・交渉・リスク想定の場面でよく登場します。ここでは仮定法過去・仮定法過去完了、さらに suppose, in case, unless などの if 以外の仮定表現を整理します。
1. 仮定法過去(現在の事実と異なる仮定)
- 構造:
if + 主語 + 過去形, 主語 + would/could/might + 動詞原形
- 現在や未来の「ありえない/可能性が低い」条件を表す
例文(ビジネス)
- If I were the manager, I would approve the proposal.
もし私がマネージャーなら、その提案を承認します。 - If we had more budget, we could hire additional staff.
もっと予算があれば、追加の人員を雇うことができます。
2. 仮定法過去完了(過去の事実と異なる仮定)
- 構造:
if + 主語 + had + 過去分詞, 主語 + would/could/might + have + 過去分詞
- 過去の出来事が違っていたら…という想定
例文(ビジネス)
- If we had started the project earlier, we would have met the deadline.
もっと早くプロジェクトを始めていたら、締め切りに間に合っていたでしょう。 - If I had known about the issue, I could have informed the client in advance.
その問題を知っていたら、事前に顧客に知らせることができたのに。
3. if 以外の仮定表現
- suppose / supposing:仮に〜としたら
Suppose we reduced the price, would sales increase?
仮に値下げしたら、売上は伸びるでしょうか? - in case:〜の場合に備えて
Bring the contract in case we need to review it.
契約書を確認する必要がある場合に備えて持参してください。 - unless:〜でない限り
We can’t proceed unless we get the client’s approval.
顧客の承認が得られない限り、進められません。
4. ビジネス英語での応用
- 交渉や提案時に、条件付きでの選択肢を提示する
- リスク管理やシミュレーションで「もし〜だったら」のシナリオを説明する
- 契約書や規約では「unless」や「in case」が頻出
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