【中級英語文法002】受動態と使役動詞の使い分け|be + p.p./make・let・have
受動態(be + 過去分詞)は「行為の対象」を主語にして強調する形。一方、使役動詞(make / let / have)は「人に何かをさせる」意味を持ち、ニュアンスが異なります。ビジネス英語では、報告・依頼・指示の場面で頻出です。
1. 受動態(be + p.p.)の特徴
- 動作を行った人(行為者)は重要でなければ省略可能
- 時制はbe動詞に合わせる:
is shipped / was approved / has been delayed
- 口語では
get + p.p.
が「(偶然や予期せず)〜される」の意味で使われることもある
例文(受動態)
- The proposal was approved yesterday.
その提案は昨日承認されました。 - Your account has been updated.
あなたのアカウントは更新されました。 - All data is stored securely in our cloud system.
全データは安全にクラウドシステムに保存されています。 - The meeting will be held next Monday.
会議は来週の月曜日に開催されます。 - He got promoted to team leader last year.
彼は昨年チームリーダーに昇進しました。(口語表現)
2. 使役動詞の特徴
make + 人 + 動詞の原形
:強制・必然的な結果(例:状況や感情を引き起こす)let + 人 + 動詞の原形
:許可・自由にさせるhave + 人 + 動詞の原形
:依頼や業務としてやってもらうhave + 物 + p.p.
:物を〜してもらう(委託や手配)
例文(使役動詞)
- The tight deadline made us work late.
厳しい締め切りが私たちを残業させた。 - My manager let me take Friday off.
上司は金曜日の休暇を許可してくれた。 - I’ll have IT reset your password.
IT部門にパスワードのリセットを依頼します。 - I had my business cards printed.
名刺を印刷してもらった。 - The movie made me laugh.
その映画は私を笑わせた。
3. 受動態と使役動詞の使い分けポイント
- 「行為の結果や対象」に焦点を当てる → 受動態
- 「人に何かをさせる」に焦点を当てる → 使役動詞
4. ビジネス英語での応用
- 受動態は社内報告や顧客向け文書でよく使う(客観的に事実を伝える)
- 使役動詞はプロジェクト管理や業務指示で活躍
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