英検・TOEFL・IELTSの違いと使い分け【転職目線】
英語資格はTOEICだけではありません。ここでは、日本国内で知名度が高い英検・TOEFL・IELTSについて、形式・評価軸・転職での向き不向きを整理します。
比較マトリクス(概要)
試験名 | 主催 | 測定スキル | 形式 | スコア方式 | 有効期間 |
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英検(実用英語技能検定) | 日本英語検定協会 | 読む・書く・聞く・話す(級による) | 紙/CBT/S-CBT | 合否(級) | 制限なし |
TOEFL iBT | ETS(米国) | 読む・書く・聞く・話す(4技能) | PC(インターネット) | 0〜120点 | 2年間 |
IELTS Academic / General | 英国文化教育協会(British Council)他 | 読む・書く・聞く・話す(4技能) | 紙/PC | 0.0〜9.0(0.5刻み) | 2年間 |
転職視点での使い分け
- 英検:国内評価は高め(特に教育・公務員系)。民間企業ではTOEICほどの必須度はないが、準1級〜1級は高度な英語力証明として加点。
- TOEFL:海外大学院・研究職・外資系の一部で必須。アカデミック色が強く、実務英語よりも論理的読解・エッセイ重視。
- IELTS:海外就労・移住ビザ・留学での必須度が高い。Generalは就労・移住向け、Academicは学術目的向け。
スコア・級の転職での目安
レベル | 英検 | TOEFL iBT | IELTS | 想定できる職務レベル |
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中級 | 2級 | 50〜60 | 5.0〜5.5 | 簡単な英文メール対応、資料読解 |
中上級 | 準1級 | 70〜90 | 6.0〜6.5 | 社内会議の理解、短い説明・報告 |
上級 | 1級 | 95〜110+ | 7.0〜8.0+ | 海外拠点との調整、商談補助、専門文書作成 |
※スコア換算は各公式発表・目安資料を基にした参考値です。
よくある選び方
- 国内企業での就職・昇進:TOEICが主流。ただし教育職なら英検準1級以上が有効。
- 外資系・海外大学進学:TOEFLやIELTSが条件に明記されることが多い。
- 海外移住・就労ビザ:IELTS(General)が指定される国が多い。
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