【中級英語文法004】関係代名詞と関係副詞の使い分け|省略・前置詞パターンも一気に整理

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【中級英語文法004】関係代名詞と関係副詞の使い分け|省略・前置詞パターンも一気に整理

関係代名詞と関係副詞は、前の名詞を説明して文をつなぐための道具。ビジネス英語では、「どの案件か」「いつの契約か」「どの部署の資料か」をコンパクトに特定するのに欠かせません。ここでは that / which / who、省略、when / where / why、そして in which / to whom のような前置詞+関係代名詞までを実務目線で整理します。


1. 関係代名詞 that / which / who の基本

  • who:人を先行詞にとる(主格/目的格)。the candidate who joined last week
  • which:物・事を先行詞にとる(主格/目的格)。the report which you sent
  • that:人・物どちらもOK。会話・ビジネス文書で簡潔にしたいときに多用。

🔎 実務では、制限用法(情報の特定に必須)で that を選ぶとスッキリ。非制限用法(補足説明)では which を使うのが無難。

例文(that / which / who)

  1. The candidate who led the pilot project will join our team.
    試験運用を主導した候補者が私たちのチームに入ります。
  2. The tool which we adopted last quarter cut costs by 20%.
    前四半期に導入したツールはコストを20%削減しました。
  3. The KPIs that we agreed on are listed below.
    合意したKPIは以下の通りです。

2. 関係代名詞の省略ルール(目的格のみ)

目的語に当たる that/which/who(m)しばしば省略可。ただし、主語に当たる場合は省略不可です。

  • 省略可:The document (that) I requested
  • 省略不可:The vendor that provides support…

例文(省略の有無)

  1. This is the dashboard (that) our team built.
    これが私たちのチームが構築したダッシュボードです。(省略OK)
  2. This is the dashboard that shows real-time metrics.
    これがリアルタイム指標を示すダッシュボードです。(主語なので省略不可)

3. 関係副詞 when / where / why の使い分け

  • when=時間名詞(time, day, year など)を説明
  • where=場所名詞(place, office, market など)を説明
  • why=reason を説明

✍️ フォーマル寄りにしたいときは in which / at which / for which で言い換え可能。

例文(when / where / why)

  1. 2024 was the year when we expanded to APAC.
    2024年は当社がAPACへ拡大した年でした。
  2. We visited the office where the design team is based.
    デザインチームの拠点となっているオフィスを訪問しました。
  3. That’s the reason why we changed the vendor.
    それがベンダーを変更した理由です。

4. 前置詞+関係代名詞(in which / to whom など)

フォーマルで読みやすい文にしたいときは、前置詞+関係代名詞が便利。ビジネス文書・契約・報告書で多用されます。

  • in whichthe folder in which the files are stored
  • to whomthe client to whom we sent the proposal
  • for which / with which / by which など

例文(前置詞+関係代名詞)

  1. Please review the contract in which the new terms are defined.
    新しい条件が定義されている契約書をご確認ください。
  2. The person to whom you should reply is CC’d.
    返信すべき相手はCCに入っています。
  3. The method by which the data is anonymized is described below.
    データの匿名化手法は以下の通りです。

5. まとめ(選び方のミニ指針)

  • 制限用法でサクッと特定:that
  • フォーマル&明瞭:前置詞+関係代名詞
  • 目的格は省略可
  • 時間・場所・理由:when / where / why(必要なら in/at/for which

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